ヴィーニョ・ヴェルデ ロウレイロ/トラジャドゥーラ ふたつの白ブドウ品種のクラシックなコンビネーション。ロウレイロの骨格と清涼感がトラジャドゥーラの デリケートなノートによって和らげられ、軽めの食事に合わせて、あるいは単にアペリティフとして楽しむ のに完璧なワインを生み出す。続きを読む

グローバリゼーションがバリアを減らし、距離を縮め、知識や経験、その他メリットの共有をたやすく したことは事実である。そのことにより、我々ひとりひとりがステレオタイプを脱して何かを学び、試して みる可能性に対してよりオープンになっていることもまた、少なからぬ事実だろう。ワインもまた例外で はない。 世界のワイン消費者は、この20年間に特別な執拗さをもって作り上げられた特定の味わいに隷従す続きを読む

トリンカデイラ/ティンタ・アマレラは、力強くゴージャスなフランボワーズのアロマ、スパイスの辛味、ハーブ、非常 にフレッシュな酸を備えた赤ワインを造り出す。この赤の品種は全国各地方、とりわけ乾燥して暑い地方で栽培され ているが、おそらく素質を最大に発揮するのはアレンテージョ地方だろう。ドウロ地方では、ティンタ・アマレラという 名で知られている。続きを読む

トウリガナショナルは(ポートワインのほかに)、豊かな色彩と、スミレ、リコリス、ブラックカシス、フランボワーズを 思わせるアロマとテイスト、ベルガモットの微妙なニュアンスを備えた、しっかりとしたワインの素材となる。北部を 原産地とするが、優れた熟成のキャパシティを備えたワイン造りに有力な品種として、現在では全国的に栽培されて いる。続きを読む

トウリガ・フランカ種は、濃厚な色調と、フローラルとブラックベリーのノートを帯びた、頑健だがリッチでアロマ豊 かなワインをもたらす。ポートワインの公認五大推奨品種のひとつであり、ドウロ地方のブレンドの赤ワインにも用 いられる。実際にドウロ渓谷でもっとも栽培されており、一般的にはブレンド用の品種である。続きを読む

ティンタ・ロリス/アラゴネスは、赤い果実、プラム、ブラックベリーのアロマと、優れた熟成のポテンシャルを保証す る確かなタンニンを備えた、デリケートでエレガントな赤ワインを生み出す。ポルトガル北部ではティンタ・ロリスの 名で知られ、ポートワインとドウロワインの主要品種のひとつを担うほか、ダォンでも非常に重要視されている。アレ ンテージョ地方ではアラゴネスと呼ばれ、一般的にほかの品種、たとえばトリンカデイラなどとのブレンドに用いら れることが多い。続きを読む

ポルトガル南部でもっとも栽培されている品種であり、フランボワーズ、やがてシダーウッドやシガーケースのニュア ンスへと発展するデリケートなアロマを備えた、頑健なワインの素材となる。リスボンの南、パルメラ地方やペニン スラ・デ・セトゥーバル地方で、最大のポテンシャルを発揮する。続きを読む

成熟の遅いこの品種は、多くの場合、若いうちは収れん感の強い、しかし熟成によって複雑性を帯びる、タンニンの しっかりとした赤ワインを生み出す。暑い夏、あるいは適切な成熟と注意深い醸造により、バガは、ボトリング直後 にチェリーやプラムのアロマを備えた濃密な赤ワインを造り出す。熟成により、ハーブ、モルト、シダーウッド、タバコ の葉のような複雑さを増しながらも、よりまろやかなアロマを身につけてゆく。原産地はバイラーダ地方だが、ダォ ン地方を含むベイラス地方など、ほかの地方でも栽培されている。続きを読む

フェルナォン・ピレス/マリア・ゴメス種は、モスカテルワインを思わせるアロマを身にまとった、軽やかでフルーテ ィーなワインをもたらす。柑橘系の味わいとフローラルなアロマは、早飲みワイン用に早く収穫される場合によりフ レッシュだ。 また、スパークリングワインにも使用されるほか、スイートワインの生産用に遅く収穫されることもある。 ポルトガルでもっとも栽培されている白ブドウ品種であり、とりわけセトゥーバル、テージョ、リスボン、バイラーダ地続きを読む

エンクルザード種は、フローラルと柑橘系のデリケートなアロマを伴い、しばしば非常に魅力的なミネラルを感じさ せる、濃厚かつエレガント、そしてとてもバランスの良いワインを生み出す。オーク樽での熟成を行わないピュアな 状態でも美味だが、エンクルザードはオークでの発酵、あるいは熟成にもよく応えてくれ、長い年月をかけて熟成しう る、骨格のしっかりとしたシリアスでデリケートなワインをもたらす。単一品種であれ、ブレンド(ポルトガルでもっと も興味深い白ワインのいくつかのように)であれ、ダォン地方と中北部地方で目にしやすい。畑においては、たとえ高続きを読む