DOCラゴア DOCラゴス DOCポルティマォン DOCタヴィーラ

過去50年の間に、アルガルヴェ地方の多くのブドウ園が、ゴルフ場やリゾートホテル、アボカドや柑橘系のフルーツにそ の土地を譲ってしまった。一方で、近年になって、沿岸部から少し離れた場所に新しいブドウ畑の植樹が始められた。こ のような栽培条件下で、ポルトガルのネイティブ品種と、シラーやカベルネ・ソーヴィニョンといった国際品種のコンビ ネーションが花開いてきている。同時に、より近代的な醸造技術を導入すべく、ワイナリーへの投資が行われた。

現在も稼働しているワイン醸造協同組合はたったひとつ、ラゴアにしかない。一方で、クオリティをその成功の主軸とす る新しいプライベートのキンタ(ワイナリー)が多数存在している。すでにそれらのワインは、輸出市場のみならず、アル ガルヴェを訪れるツーリスト向けの市場をも獲得した。

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アルガルヴェは有力なアンバサダーを擁している。英国のポップスター、サー・クリフ・リチャードは、当地方のブドウ農 園のオーナーでもあるのだ。もっとも南に位置するこの地方が、ポルトガルで最も暑い地域だと思われる節もあるだろ う。だが、実際には、海の影響により、アルガルヴェ北部の絵のように美しい山脈のふもとでさえ、むしろアレンテージョ 南部よりも涼しい気温が保たれる。かくして、アルガルヴェの白ワインとロゼワインはフレッシュで魅力に富み、赤はアロ マ豊かでエレガントなワインたるポテンシャルを身にまとうのだ。

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Cliff Richard’s Algarve winer

DOC地方は4つ存在する。ラゴス、ポルティマォン、ラゴア、そしてタヴィーラだ。しかしながら、より優れたワインは、ヴィ ーニョ・レジョナル・ド・アルガルヴェの呼称を採択する傾向にある。より柔軟な規定に準じることで、より幅広く興味深い 品種のセレクトが可能になるからだ。

DOC推奨白ブドウ品種: シリア、アリント、マルヴァジア・フィーナ(最後の品種はラゴアのみ)。

DOC推奨黒ブドウ品種: ネグラ・モール、トリンカデイラ、カステラォン。