日本で有名なワイン産地

日本では断然、フランス・イタリア・スペイン産ワインが有名で、「え?ワイン作ってるの?!」とも思われてしまいがちなポルトガル・・・ですが、実は原産地呼称管理法を最初に制定したのは、フランスでもイタリアでもなく「ポルトガル」なのです。1756年に現在では世界遺産にも登録されているドウロ地区で制定されました。

原産地呼称管理法とは?

では、原産地呼称管理法とはいったい何ぞや・・・?ということですが。

ある特定の産地で作ったワインであるということを、断言していいですよ!という許可みたいなものです。産地によって条件は異なるのですが、それぞれの産地で品質や特徴を保つためのルールが決められており、そのルールに従って作られたワインはDOC(Denominação de Origem Controlada)を名乗ることができるのです。ワインに関して言えば、例えばブドウの品種、醸造方法、ヘクタール当たりの収穫量などが決められています。このルールの範囲内で作られたワインはその産地の特徴的な風味に仕上がり、更には品質の保証、信頼に繋がります。ちなみにDOCはワインに限らず、チーズやバターなどの他の農産物にも適応されています。ポルトガルでは29のDOCが存在しています。

AOCとDOC

日本ではフランスのAOCなら知っている!なんか見たことがある!という場合がやはり多いでしょうが、国によって言い方が違う(もちろん言葉が違いますから)だけで、DOCもAOCも意味は同じです。同じ意味なのに名前が違うとややこしい・・・ということで、ヨーロッパ国内では統一した呼称にしようという動きも出てきているのですが、やはり自分たちの呼称を守りたい国が多いようです。DOCはあまり日本では知られていませんが、実はフランスのAOCよりもポルトガルのDOCの方が早く制定され、ポルトガルが世界で最初にルールに従って品質管理を行うということを始めました。

各国の主な呼称

ポルトガルDenominação de Origem Controlada (DOC)
フランスAppellation d’Origine Controlee (AOC)
スペインDenominacion de Origen (DO)
イタリアDenominazione di Origine Controllata (DOC)
ドイツ、オーストリアPrädikatswein, Qualitätswein

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