DOCバイラーダは、ヴィーニョ・レジョナル沿岸エリアの中ほどに位置し、海からそう遠くない。西部は平地で、東部 は盛んに耕作され、しばしば樹木が茂る丘へとせり上がっている。この地は美味なるレイタォン・アサード(乳吞子 豚の丸焼き)のメッカであり、バガ種から造られる野趣あふれる赤ワインの名所でもある。バイラーダ地方の赤ワイ ンは、通常最低85%以上のバガを含んでいる。バイラーダ地方の伝統的なスタイルは今も存在する。それはしばし ば“Bairrada Clássico”とラベリングされ、ポルトガルの経験豊かなワイン生産者や醸造家の間でもっともエキサイテ ィングなワインのひとつにすらなっている。 完熟させたバガ種は、濃密な骨格、複雑性と果実味、ブラックベリーのアロマ、印象的な酸、堅牢なタンニン、そして 熟成の偉大なポテンシャルを備えたワインを生み出す。一方で、なかには、トウリガ・ナショナルなど別のポルトガ ル黒ブドウ品種、あるいはメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーなどの国際品種を選ぶ生産者もある。すべて DOCの認定に含まれている。

総体的に、バイラーダ地方のワインは非常に素晴らしく熟成し、十年以上寝かせることも一般的だ。これらの古いワ インは、ハチミツの繊細なブーケ、スモーク、スパイスを含む独特のキャラクターを表現する。

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バイラーダ地方はまた、アロマティックで飲みやすいスタイルから、ミネラル感や魅力的な柑橘系の個性を表現する しっかりとしたスタイルまで、様々な白ワインも生産している。一般的には樽熟成させないものの、いくつかのハイク オリティなワインについては、オークでの熟成によってクリーミーで濃厚な複雑味へと変化しうる。伝統的には、特に アリント、ビカル、セルシアル、マリア・ゴメスから造られるが、現在のバイラーダ・ブランドの白ワインは、シャルドネ やソーヴィニョン・ブランも含んで良いとされている。

また、シャルドネ、バガ、そしてマスカット風味でフローラルなマリア・ゴメスの伝統的白品種トリオを用い、あるいは ブレンドし、ボトル内で発酵させる美味なるスパークリングワインも多数存在する。それに、とりわけレイタォンと合 わせるのに最高な赤のスパークリングもある。バイラーダ地方は、瓶内発酵を行う伝統的製法を用いたスパークリン グワイン製造の大いなる遺産を有している。その伝統は二十一世紀にあってさらに発展、増大しつつある。現在、当 地方は、スパークリングワインの国内生産の65%をシェアしている。

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